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2025.04.14

クラミジアの感染経路に心当たりがない?原因や治療方法を詳しく解説

「クラミジアに感染したけど、心当たりがない…」

心当たりがないクラミジアの感染に悩んでいませんか?クラミジアの感染経路は大半が性行為ですが、心当たりなく感染するのには理由があります。

この記事では、クラミジアの感染経路や心当たりなく感染する原因について解説します。

クラミジアの感染経路は?

クラミジアの主な感染経路は性行為です。具体的には、性器を介した性行為、口を介したオーラルセックス、肛門を介したアナルセックスが挙げられます。クラミジアの原因菌である「クラミジア・トラコマチス」は粘膜同士の直接的な接触で感染します。

性行為でクラミジアに感染する確率は高く、1回の性行為で感染する確率は30〜50%です。コンドームを使用しても完全に防ぐことは難しく、特に不特定多数との性行為は特に感染する可能性が高まるため注意が必要です。

出典:STD研究所「クラミジアの解説」

性行為以外でもクラミジアは感染する?

性行為以外でクラミジアに感染するケースもありますが、非常にまれです。具体的には以下のような感染経路があります。

  • 出産時の産道を介した感染
  • 感染者の分泌物が目に入ることによる感染

クラミジアはプールや温泉施設などの感染リスクは極めて低いため、現実的にはほとんど心配ありません。クラミジア・トラコマチスは生命力が弱いため、粘膜同士の直接的な接触がない限り感染しないからです。ストレスなどで免疫力が下がり感染しやすくなる可能性もありますが、直接的な原因になることはありません。

心当たりがないのにクラミジアに感染する理由は?

心当たりがないのにクラミジアに感染する理由として、大きく2つが考えられます。

  • パートナーとの性行為で感染した
  • 過去のパートナーとの性行為で感染した

クラミジアは男女ともに自覚症状が薄いため、本人が感染に気づかないまま他者に感染させてしまうことがあります。その場合、パートナーがほかの人からクラミジアをもらった可能性が考えられるため、浮気が判明することもあるのです。

また、過去に付き合っていたパートナーから感染したクラミジアに気づかなかったり、潜伏期間を経て発症したりするケースも考えられます。クラミジアは感染して潜伏期間を経た後も症状が出ないことが多いため、感染時期を特定するのが難しい場合があります。

クラミジアの潜伏期間は?

クラミジアの潜伏期間は通常1〜3週間です。しかし、多くの場合で自覚症状がないため、感染に気づきにくいのが特徴です。潜伏期間が終わった後、男性の場合は尿道炎による尿道からの膿や排尿時の痛みなどが生じます。女性では子宮頸管炎(子宮から腟につながるくびれ部分の炎症)が起こり、おりものの増加や不正出血などが見られます。

女性の場合、症状を放置して悪化させると、下腹部痛や卵管炎による不妊症状につながる可能性があるため注意が必要です。のどに感染した場合はほぼ無症状で経過しますが、咽頭炎が起きてのどの痛みや発熱などが出ることもまれにあります。

クラミジアの潜伏期間についてより詳しく知りたい方はこちらもぜひご覧ください。

クラミジアの治療方法

クラミジアの治療は主に抗生物質による薬物療法です。婦人科クリニックなどで診断された後、マクロライド系やキノロン系、テトラサイクリン系などの内服薬の抗生物質が処方されます。一般的には内服薬を7日間ほど服用することで治療が完了しますが、アジスロマイシンなど1回の服薬で済む抗生物質もあります。抗生物質を飲み終えた後は再び検査をおこない、菌が完全に排除されたことが確認できたら治療完了です。

また、クラミジアは発症者のパートナーも同時に検査と治療を受けることが推奨されます。クラミジアは一度感染しても免疫がつかないため、再感染を防ぐためには、パートナーと一緒に検査を受けて完治させるべきです。

クラミジアの治療内容についてより詳しく知りたい方は、こちらもぜひご一読ください。

クラミジアの検査方法

クラミジア検査は抗体検査や抗原検査、PCR検査でおこなわれます。検査には腟分泌物や尿、うがい液、肛門分泌物、血液などの検体を使用し、クラミジア感染の有無を確かめます。男性は泌尿器科、女性は婦人科クリニックで受診することが一般的でしたが、近年では性病検査キットによって自分で検査することも可能です。性病検査キットはプライバシーを保ちながら利用できる利点がありますが、自宅で陽性反応が出た場合は、確定診断と治療のために医療機関に受診することが推奨されます。

クラミジアの検査についてより詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

まとめ

クラミジアは心当たりがなくても感染するケースがあります。しかし、性行為以外で感染することはほとんどなく、パートナーもしくは過去に性行為をした人から感染するケースがほとんどです。クラミジアは自覚症状が薄い場合が多く、感染に気づかずに他者にうつる可能性もあるため、気をつけましょう。

「クラミジアにかかっていないか心配」という方は、性病検査キットを使用して自宅で検査するのはいかがでしょうか。デジタルクリニックのオンライン診療では、性器クラミジアと性器淋菌を調べることができる性感染症の検査キットを提供しております。オンライン診療で医師の診断を受けた後、最短翌日でお届けすることが可能です。検査結果がでた後も、場合によっては治療可能ですので、クラミジアの感染が心配な方はぜひご相談ください。

参考文献

NIID国立感染症研究所「性器クラミジア感染症の発生動向、2021年」

STD研究所「クラミジアの解説」

東京都感染症情報センター「性器クラミジア感染症」

一般社団法人 日本性感染症学会「日本性感染症学会誌 性感染症 診断・治療ガイドライン2016」

日本泌尿器科学会「尿道口から膿が出る」