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2025.04.14
「クラミジアと不妊症の関係性って?」
わが国でありふれた性感染症である「クラミジア」ですが、特徴的な症状の一つに不妊症が挙げられます。不妊症はクラミジアの感染に気づかないまま発症することも多いため、事前に正しい知識を知っておくことが大切です。
この記事では、女性と男性のクラミジアの違いや治療方法などについて解説していきます。
目次 [非表示]
クラミジアに感染し、適切な治療を受けずに放置すると、男女とも不妊症につながる可能性があります。不妊症になると妊活をしても自然妊娠に至らず、不妊治療が必要になることもあるため、できるだけ早く発見して治療を受けることが重要です。
女性と男性のクラミジアで起こる体の変化や不妊症について、それぞれ見ていきましょう。
女性の場合、クラミジアが子宮内膜や卵管へ広がると、不妊症のリスクが高まりやすいです。子宮内膜に炎症が起こると、受精卵の着床が困難になります。また、卵管に炎症が起こると、癒着によって狭くなったり塞がったりして、卵子や受精卵の通過がさまたげられます。
これにより、自然妊娠が困難になるだけでなく、子宮外妊娠(受精卵が卵管などの場所に着床してしまう病気)のリスクも高まるので注意が必要です。子宮外妊娠は母体の生命に関わる重大な合併症であり、緊急手術が必要になります。
クラミジア感染症が女性の体に与える影響は、不妊症だけではありません。感染から1〜3週間後に子宮頸管炎(子宮から膣につながる部分に起こる炎症)が起こり、不正出血やおりものの増加、性交痛などの症状が現れます。これらの症状は無症状のこともあるため、気づかぬうちに進行するケースも多いです。
感染が進行すると、子宮全体や腹部にも影響がおよび、下腹部や上腹部に強い痛みが生じることもあります。そのほか、オーラルセックスによってのどに感染した場合は、咽頭炎や扁桃炎が生じるケースもあります。
また、妊娠中にクラミジアが感染した場合、母体だけでなく胎児に影響をおよぼすリスクが高くなるため注意が必要です。流産や早産のリスクが高まり、出産時に新生児に感染して、結膜炎や肺炎を引き起こす可能性もあります。
男性がクラミジアに感染すると、精巣上体炎によって不妊症が引き起こされることがあります。精巣上体は睾丸の後ろにあり、精子を成熟させる重要な器官です。
クラミジアが尿道に感染したまま放っておくと、精巣上体炎が発症し、隣接する精管(精子の通り道)にも炎症が起きて塞がる可能性があります。
この結果、精子の数や運動率が低下したり、無精子症(精液のなかに精子がない状態)が起きたりすることがあります。これらの症状が、男性の生殖能力に悪影響を与え、不妊症の原因になるのです。
クラミジア感染による不妊症の治療は、クラミジアに対する薬物療法のほか、必要に応じて不妊症の原因に対する治療もおこないます。
クラミジアの薬物療法には、男女ともにマクロライド系やキノロン系、テトラサイクリン系の抗菌薬が用いられ、医師から指示された期間、適切に服用すれば完治します。
不妊症の原因に対する治療では、まず詳細な検査をおこない、その結果に基づいて適切な治療法を選択するのが一般的です。女性で卵管に異常がある場合は、卵管癒着剥離術や卵管形成術などで卵管の通り道を再び作って自然妊娠を期待します。しかし、卵管が完全に癒着している場合は改善が難しくなり、体外受精が必要になる可能性もあります。このように、クラミジアが完治しても不妊症の症状が残ってしまうケースもあるのです。
男性の場合、精管のつまりがあれば再建手術をおこなったり、精子の状態が悪ければ状態の良い精子を選別して体外受精や顕微授精を試したりします。不妊治療の選択は、個々の状況や希望に応じて慎重に検討されます。
クラミジアは「クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis)」という細菌によって感染する性感染症で、性器やのど、目、肺などにも発症することがあります。なかでも性器クラジミアは、わが国の性感染症のなかで発症率が高く、男女ともに20代で多く見られるのが特徴です。淋病などのほかの性感染症と併発するケースも見られます。
出典:NIID国立感染症研究所「性器クラミジア感染症の発生動向、2021年」
クラミジアは潜伏期間が1〜3週間ほどで、初期症状が気づきにくいのが特徴です。女性では初期症状として、子宮頸管炎による不正出血やおりものの増加、性交痛などが現れます。その後、感染が進行すると、子宮内膜や卵管、腹膜、肝臓に炎症が広がり、下腹部や上腹部の強い痛み、不妊症につながる可能性があります。男性の初期症状は、尿道炎による尿道口からの分泌物や排尿痛などが一般的で、放置すると精巣上体炎による不妊症が起こることがあるため注意が必要です。
クラミジアの感染経路は主に性行為です。一般的な性器を介したセックスだけでなく、オーラスセックスやアナルセックスでも感染する可能性があり、感染部位の粘膜や分泌物が触れることで感染します。クラミジアの感染力は強いのが特徴で、1回の性行為で感染する確率は30〜50%です。
出典:STD研究所「クラミジアの解説」
クラミジアの予防のためには、すべての性行為においてコンドームを着用したほうが良いでしょう。また、不特定多数との性行為も控えてください。クラミジアは一度治癒しても免疫が獲得されないため、再感染する可能性もあります。
「心当たりがないのにクラミジアになってしまった…」という方は、こちらもご覧ください。
クラミジアは男女ともに適切な治療を受けないまま放置すると、不妊症につながる可能性が高くなります。特に女性の場合、子宮外妊娠の可能性も高まるため、クラミジアの早期発見と早期治療が大切です。
クラミジア感染による不妊症の治療は、抗菌薬による薬物療法のほか、不妊治療が必要になることもあります。クラミジアは性器を介したセックスだけでなく、口や肛門からも感染する可能性があるため、将来の妊娠を希望される場合は、日頃の性行為からコンドームによる予防策をおこないましょう。
NIID国立感染症研究所「性器クラミジア感染症の発生動向、2021年」
STD研究所「クラミジアの解説」
東京都感染症情報センター「性器クラミジア感染症」
一般社団法人 日本性感染症学会「日本性感染症学会誌 性感染症 診断・治療ガイドライン2016」
公益社団法人 日本産科婦人科学会「不妊症」
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