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2025.04.13
便秘が原因で腸閉塞(イレウス)を引き起こすことがあるなど、便秘と腸閉塞には関係があります。(参考1)この記事では、便秘と腸閉塞の違いや症状、治療法、予防法を解説します。正しい知識を身につけることで早期対応につなげることができます。
目次
便秘によって腸閉塞(イレウス)が起こることがあります。このようなイレウスを「糞便性イレウス」とよび、腸内に大量の便がたまることで腸が閉塞する状態が見られます。多くの場合、排便を促すことで改善が可能ですが、経口治療を無理に行うと腸に穴が空いたり、強引な浣腸により出血や潰瘍(腸がえぐられるような状態)が起きることもあるため、慎重な対応が求められます。(参考1)
便秘と腸閉塞(イレウス)は異なる病態ですが、便秘が腸閉塞の原因となることがあり、関連性があります。どちらも腹痛や嘔吐などの共通する症状が見られるため、注意が必要です。(参考1)(参考2)
便秘は排便の頻度や量が十分でない状態で、一般的には「3日以上排便がない」または「1週間に3回以下」の場合に該当します(参考2)。
一方、腸閉塞とは、腸管内の内容物が肛門側へ進めなくなる状態で、原因には手術後の癒着などがあり、便秘が一因となる場合もあります。腸閉塞は、緊急手術が必要になることや命に関わるケースもあるため、より深刻な病態として捉えられます(参考3)。
腸閉塞とは、さまざまな原因によって腸管内の内容物が肛門側へ通過できなくなる状態を指します。大きく分けて、以下の2種類があります。
さらに、機械的腸閉塞は次の2つに分類されます。
主な症状としては、間欠的に起こる腹痛(痛みと痛みの間に間隔がある)、吐き気・嘔吐、腹部の膨満感、排便やおならの消失などが挙げられます。
診断には腹部の視診・聴診やレントゲン検査が用いられます。(参考5)
腸閉塞を早期に発見するためには、症状を見逃さず、違和感があればすぐに受診することが大切です。特に、以下のような症状が見られる場合は注意が必要です。
なかでも腹痛は、腸閉塞に特徴的な経過をたどることがあります。突然激しい痛みが起こり、しばらくすると少し和らいで、また痛みがぶり返すという波のある痛みです。一時的に痛みが落ち着いたとしても、こうした症状があれば放置せず、早めに受診しましょう。(参考6)(参考7)(参考8)
腸閉塞を放置すると症状が悪化し、炎症が進行して発熱を伴うことがあります。自然に治ることはほとんどなく、放置は非常に危険です(参考7)。
とくに「絞扼性イレウス」は腸管の血流が障害され、壊死が起こり、腸に穴が開いて糞便が腹腔内に漏れ出し、腹膜炎を引き起こすことがあります。さらに、壊死が進行すると肝臓や腎臓の機能障害を招き、命に関わる重篤な状態に至るおそれがあります。そのため、緊急手術が必要です。
また、「単純性イレウス」であっても、水分や電解質の喪失により脱水症状が進み、ショック状態に陥る可能性があります。腸閉塞(イレウス)は、対応が遅れると最悪の場合、死に至ることもあるため、早期の発見と治療が非常に重要です。(参考3)(参考5)
腸閉塞の治療は、その原因や種類によって異なります。
・機械的腸閉塞の単純性腸閉塞
まずは内科的治療(保存的治療)として、絶飲食により腸の内容物の増加を防ぎます。嘔吐などの症状には対症療法を行い、胃や腸の内容物を吸引・減圧するために鼻からチューブ(イレウス管など)を挿入します。これにより閉塞が解除された場合は、様子を見ながら徐々に食事を再開します。
外科的治療は、内科的治療で効果がない場合や、がんなどにより閉塞が起こっている場合に行われます。閉塞の原因となる部分や壊死した腸の切除、あるいは腸内に新たな通路を作るバイパス術などが行われます。
・機械的腸閉塞の複雑性腸閉塞
腸管の血流障害を伴うため、緊急手術が必要です。原因となっている腸のねじれや、腸に巻きついたヒモ状の構造物などを解除し、壊死している部分があれば切除します。
・機能的腸閉塞
腸管の麻痺を引き起こしている原因(急性腹膜炎、薬剤性など)に対する治療を行います。また、腸の動きを促す蠕動(ぜんどう)亢進薬が使われることもあります。(参考4)
イレウスの予防には、便通の改善と食生活の工夫が重要です。(参考5)
便通改善薬や漢方薬を使用することで、便秘を解消し、排便習慣を整えることがイレウスの予防には大切です。便秘の解消は、腸の健康維持に直結します。
イレウスを引き起こしやすい食品を避けることが予防に役立ちます。具体的には、ごぼうやさつまいも、こんにゃくなどの不溶性食物繊維を多く含む食品や、納豆、大豆類、海藻、きのこ、穀物など、消化に時間がかかる食品は注意が必要です。また、食事はゆっくり噛んで食べ、少量ずつ摂取することを心がけ、水分をこまめに摂取することも大切です。(参考9)
便秘も原因の1つになりうる腸閉塞ですが、早期発見・受診が重要であり、見逃すと重篤な状態に進行する可能性があります。日頃から便秘を予防する生活習慣を意識し、腸閉塞の症状を正しく理解しておくことで、腸閉塞のリスクも減らせます。体のサインを見逃さず、適切な対応を心がけましょう。
(参考1)野澤慶次郎(2003)「高齢者イレウスでは下腹部診察を怠ってはいけない!」治療増刊号
(参考2)眞部紀明 et al.(2020)「慢性便秘症診療ガイドライン2017」日内会誌
(参考3)板橋道朗(2010)「イレウスの診断と治療ー総論および診断ー」後期日本消化器外科学会教育集会
(参考4)一瀬規子(2024)「腸閉塞(イレウス)」消化器ナーシング
(参考5)全国健康保険協会「腸閉塞(イレウス)」
(参考6)日本臨床内科医会「便秘」
(参考7)金子猛(2017)「ほのか診察室 腸閉塞について」ほのか
(参考8)北山雅大(2024)「第14回腸の不調に対する市販薬の選び方」調剤と情報
(参考9)おいでよここにカトレアの森婦人科がん患者会(東北大学産婦人科)「腸閉塞予防の為の食事の工夫」
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