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2025.03.31
「頭痛やめまいがつらい…」「血圧が高めで気になる…」といったお悩みをお持ちの方に用いられる漢方薬が釣藤散(ちょうとうさん)です。
釣藤散は、高血圧傾向の慢性的な頭痛やめまいの改善が期待される漢方薬です。しかし、漢方製剤だからといって「副作用がない」「誰でも安心して使える」というわけではありません。副作用や服用時の注意点を正しく理解し、安全に服用できるよう心がけましょう。
目次
釣藤散に対して副作用発現頻度が明確となる調査は実施されておらず、発現頻度は明らかではありませんが、以下のような副作用が報告されています。(参考1)
釣藤散に含まれる成分に対するアレルギー反応によって、これらの症状が現れることがあります。特に他の漢方薬で皮膚症状が出たことがある方は注意が必要です。
釣藤散には胃腸を刺激する生薬が含まれており、人によっては消化器症状を引き起こすことがあります。
甘草(カンゾウ)を含む漢方薬で以下のような重篤な副作用が起こる可能性があります。すでに他の漢方薬を服用しているという方や高齢者、腎機能が悪い方は特に注意が必要です。服用前にかかりつけ医師や薬剤師に相談しましょう。
偽アルドステロン症は、甘草の成分が腎臓に作用し、ナトリウム(塩分)を溜め込み、カリウムを過剰に排出することで発生します。この結果、血圧が上昇し、むくみや体重増加を起こします。体内のカリウム濃度が著しく低下すると、「低カリウム血症」を引き起こし、次に説明する「ミオパチー」や、命に関わる不整脈につながることもあります。
低カリウム血症が進行すると、筋肉が動きにくくなり、手足に力が入らない、物が持てないといった症状が現れます。このような症状が現れた場合は、すぐに服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。特に、高血圧や腎疾患のある方、高齢者は定期的に血清カリウム値を測定し、症状がないか注意深く確認することが重要です。
以下にあてはまる方は、服用前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
服用中に副作用と思われる症状がでた場合には直ちに服用を中止し、医師や薬剤師に相談しましょう。また、1ヶ月ほど服用しても症状が改善しない場合は、他の治療法を検討する必要があります。医師や薬剤師に相談しましょう。
釣藤散は、血圧を下げる効果や脳の血流量を減少させるといった研究結果が示されており(参考1)、実際に高血圧患者の血圧を下げる効果が多数報告されています(参考4、 5)。高血圧傾向の慢性的な頭痛やめまいを和らげることが期待され、特に、朝起きた時の頭の重さや痛みが気になる方に有効と言われています。さらに、めまいやふらつき感といった「水毒(体内の余分な水分が溜まった状態)」による症状の緩和も期待されます。また、ストレスや自律神経の乱れが原因で起こる、肩こりやイライラ、不眠といった症状にも有効とされています。症状や体の状態に合わせて正しく内服し、気になる症状があれば医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
メーカーごとにエキス顆粒や錠剤など製剤の形状が異なるため、製品の添付文書をよく読み服用方法を守ることが大切です。一般的に1日量を2~3回に分けて、食前または食間(食後2時間以内)に水または白湯で服用します。また、症状や年齢、体重によって適切な服用量が異なりますので、医師や薬剤師の指示を守り、自己判断で増減しないように注意しましょう。(参考2)
日光や湿気により薬の成分が劣化したり、カビが発生する原因となるため、直射日光を避け、湿気の少ない涼しい場所に保管するようにしましょう。また、誤飲を防ぐため、小さなお子さんの手の届かない場所で保管しましょう。効能の低下や変質による予期せぬ副作用を防ぎ、安全に使用するため、適切な環境での保管を心がけましょう。
釣藤散は慢性頭痛やめまいなどの症状に効果が期待できる漢方薬ですが、副作用にも注意が必要です。特に、偽アルドステロン症やミオパチーなどの重篤な副作用を引き起こす可能性もあるため、正しい用法・用量を守り、気になる症状がある場合や症状改善が得られない場合には医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
参考文献
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