fbpx

2025.03.16

バイアグラと高血圧の関係性 | 副作用や高血圧の改善方法を解説

バイアグラ(シルデナフィル)は勃起不全治療薬(ED薬)です。血管を広げて陰茎の血流を増加させることで、勃起不全の原因の一つである血流不足の改善が期待できます(参考1)。

しかし、高血圧の方が服用する際は、バイアグラと他の薬との飲み合わせや、急激な血圧の変化によるリスクがあります(参考1)。この記事では、高血圧の人がバイアグラを服用すると体はどうなる可能性があるか、高血圧とバイアグラの基礎情報、バイアグラの副作用や高血圧の改善方法について詳しく解説します。

高血圧の人はバイアグラを服用してもいい?

高血圧の方でもバイアグラを服用できる場合がありますが、服用が危険なケースもあるため、必ず事前に医師に相談することが重要です。

バイアグラには血管拡張作用があり、服用後に血圧が一時的に低下することがあります(参考1)。

特に、重度の高血圧の方や、降圧薬を服用中の方は、血圧が急激に下がるリスクがあるため、慎重に判断する必要があります(参考1)。

バイアグラを服用する際の注意点

バイアグラを安全に使用するために、以下の点に注意しましょう(参考1)。

  • 心血管系のリスク

性行為自体が心臓に負担をかける可能性があります。

また、バイアグラを服用した後、心筋梗塞などの重篤な心血管系のトラブルが報告されています。このため、バイアグラを服用する前には、心臓や血管に問題がないかを医師が十分に確認する必要があります。

  • 長時間の勃起に注意

勃起が4時間以上続く場合は危険です。そのままにすると陰茎の損傷や、勃起機能の低下につながるため、すぐに医師の診察を受けてください。

  • めまいや視覚障害が生じる恐れ

服用後にめまいや視力の低下が発生する場合があります。運転や機械操作は控え、異常を感じたらすぐに眼科を受診してください。

  • 食事の影響を受けるため服用タイミングに注意

バイアグラは食事と一緒に服用すると、薬の効果が遅れるなど、思うように効かないことがあります。特に、類似薬であるシアリスと比較して食事の影響を受けやすいため、空腹時に服用することが推奨されます(参考2)。

バイアグラの併用禁忌薬

バイアグラには併用すると重篤な副作用が起こる薬があります。以下の薬とは絶対に一緒に服用しないでください(参考1)。

  • 硝酸剤及びNO供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)

バイアグラとの併用により、血圧が過度に低下する場合があります(参考3)。

  • アミオダロン塩酸塩(アンカロン)(経口剤)

心臓のリズムに異常をきたす可能性があります(参考4)。

  • sGC刺激剤リオシグアト(アデムパス)

めまいや立ちくらみなど、症状を伴う低血圧が引き起こされる可能性があります(参考5)。

バイアグラ併用注意薬

以下の薬は、バイアグラと併用する際に慎重な判断が必要です。服用前に必ず医師に相談しましょう(参考1)。

  • チトクロームP450 3A4阻害薬(リトナビル、ニルマトレルビル・リトナビル、ダルナビル等)(参考6)(参考7)

バイアグラの効果が強くなりすぎたり、副作用のリスクが高まったりする可能性があります。

  • チトクロームP450 3A4誘導薬(ボセンタン、リファンピシン等)

バイアグラの効果が十分に得られなくなる可能性があります。

  • 降圧剤、α遮断剤、カルペリチド

バイアグラの降圧作用が強くなりすぎる可能性があります。

バイアグラの基礎知識 

バイアグラは、男性の勃起不全(ED)の改善に使われる薬です。勃起を妨げる酵素を抑え、陰茎海綿体への血流を増やすことで、勃起を維持しやすくする効果が期待できます(参考8)。ただし、性欲を高める作用や、性行為感染症を防ぐ効果はありません(参考1)。

1回の服用量は25mg~50mgで、性行為の約1時間前に服用します。1日の服用は1回までとし、服用間隔は24時間以上空ける必要があります(参考1)。また、65歳以上の高齢者や肝障害・重度の腎障害がある場合は、血中濃度が上昇しやすいため、25mgを開始用量とします(参考1)。

バイアグラの副作用 

バイアグラを服用すると、以下のような副作用が現れることがあります(参考1)。異常を感じた場合は、速やかに医師に相談してください。

  • 血管拡張(ほてり、潮紅):5.78%
  • 頭痛:3.87%
  • 胸痛、動悸、頻脈、めまい等:0.1%〜1%未満

バイアグラを服用できない人

以下に該当する方は、バイアグラを服用してはいけません(参考1)。

  • バイアグラの成分に対し過敏症の既往歴のある方
  • 性交渉が健康に悪影響を与える可能性がある心臓の病気を持っている方、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞を最近6ヶ月以内に経験した方、重度の肝臓の機能障害がある方
  • 血圧が非常に低い(90/50mmHg未満)方、または治療が不十分な高血圧(収縮期血圧170mmHg以上、拡張期血圧100mmHg以上)の方
  • 網膜色素変性症の方

高血圧の基礎知識

高血圧とは、血圧が正常範囲を超えて高い状態が続くことを指します。血圧は、心臓が血液を押し出す力を示す指標であり、一定以上の数値になると血管に負担がかかり、動脈硬化が生じるなど健康への悪影響が生じる可能性があります。

血圧は心臓が血液を送り出すときの圧力(収縮期血圧)と、受け入れるときの圧力(拡張期血圧)の2つで表されます。

高血圧の状態が続くと、心臓や血管に負担がかかり、脳血管疾患や虚血性心疾患、腎臓病や認知症などの重大な病気を発症するリスクが高まります(参考9)。また、糖尿病・脂質異常症などを合併した場合、脳心血管疾患を発症するリスクが更に高まることがわかっています(参考9)。

「高血圧 バイアグラ」内部リンク

高血圧の改善方法

高血圧を改善するためには、以下の生活習慣の改善が推奨されます(参考9)。

  • 栄養・食生活:野菜や果物の摂取を増やしたり、肥満を改善することが重要です。体重を減らすことで血圧が下がることがあります。
  • 身体活動・運動:日々の歩数を増やすことや運動習慣を身につけることで、高血圧症の改善が期待できます。
  • 飲酒:過度の飲酒は血圧を上げる原因になります。
  • 降圧薬の服用:医師の指示に従い、降圧薬を正しく服用することが重要です。

「高血圧 改善」内部リンク

まとめ

バイアグラは勃起不全の治療に効果が期待できますが、高血圧の方が服用する際は注意が必要です。特に血圧を下げる薬とバイアグラを併用すると、急激な血圧低下のリスクがあります。服用前には必ず医師と相談し、高血圧の薬など他の薬との相互作用を確認することが重要です。

また、高血圧の改善には、食生活の見直し、運動習慣の確立、飲酒の管理、降圧薬の服用が大切です。生活習慣を見直し、医師の指導のもとで健康を維持しましょう

参考文献

(参考1)医療用医薬品バイアグラ(シルデナフィルクエン酸塩)添付文書

(参考2)医療用医薬品シアリス 添付文書

(参考3)Webb DJ,et al., J Am Coll Cardiol., 36 (1), 25-31, (2000)

(参考4)Morganroth J,et al., Am J Cardiol., 93 (11), 1378-1383, (2004)

(参考5)Galie N,et al., Eur Respir J., 45 (5), 1314-1322, (2015)

(参考6)Wilner K,et al., Br J Clin Pharmacol., 53 (Suppl.1), 31S-36S, (2002)

(参考7)Muirhead GJ,et al., Br J Clin Pharmacol., 50 (2), 99-107, (2000)

(参考8)Ballard SA,et al., J Urol., 159 (6), 2164-2171, (1998)

(参考9)高血圧治療ガイドライン2019 日本高血圧学会