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防風通聖散が合わない人は?避けるべき人や副作用が現れた場合の対処法を解説

防風通聖散が合わない人は?避けるべき人や副作用が現れた場合の対処法を解説

防風通聖散を試してみたいけれど、自分に合うのか不安を感じていませんか?

防風通聖散は体質や既往症によって服用を避けるべき場合があります。

本記事では、防風通聖散が合わない人の特徴や副作用のリスクについて解説します。

さらに、服用中に副作用が現れた場合の対処法も詳しく紹介します。

防風通聖散の服用を検討している方はぜひ参考にしてください。

防風通聖散には合う人と合わない人がいる

防風通聖散は、肥満や便秘の改善を目的とした漢方薬です。

しかし、すべての人に合うわけではなく、体質や健康状態によっては使用を避けた方がよい場合もあります。

防風通聖散が合う人

・お腹周りに皮下脂肪が多い人
・便秘がちな人
・暑がりの人
・食べ過ぎや飲み過ぎがある人
・高血圧や肥満に伴う動悸、肩こり、のぼせ、むくみがある人
・副鼻腔炎(ちくのう症)、湿疹、皮膚炎、ふきでもの(にきび)がある人
・胃腸が丈夫で食欲がある人
・赤ら顔の人

防風通聖散が合わない人

・下痢になりやすい人
・冷え性の人
・やせ型・標準体型の人
・疲労感を感じやすい人
・便秘薬で腹痛を起こしやすい人
・頻尿や夜間尿がある人
・睡眠の悩みがある人
・汗をかきやすい人
・高血圧や心臓病などの循環器系の治療をしている人

防風通聖散の服用を控える人

防風通聖散は、以下に該当する場合には服用を控えましょう。

防風通聖散の服用を控える人

  • 妊娠中または授乳中の人
  • 慢性的な持病を持つ人
  • 処方薬を服用している人

妊娠中の方は胎児や乳児への影響を避けるため、服用を控えてください。

また血圧、心臓病、腎臓病の既往がある方は副作用リスクがあるので注意が必要です。

既に処方薬を服用している人は他の薬との相互作用が問題になることがあるため、事前に医師の指導を受けるようにしましょう。

防風通聖散の服用を避けるべき人

防風通聖散の服用を避けるべき人は以下の通りです。

  • 妊娠中または授乳中
  • 2歳未満の子ども
  • 狭心症・心筋梗塞などの心臓に障害がある
  • 甲状腺機能亢進症がある
  • 重症高血圧症がある
  • 下痢・軟便がある
  • 腎障害のため食塩制限がある
  • 虚弱体質の人や胃腸が虚弱で下痢をしやすい
  • 汗を多くかきやすい
  • むくみや排尿困難がある

上記に該当する方は、防風通聖散の服用を避けるか、必ず医師に相談しましょう。

防風通聖散の服用を避けるべき体質や既往症

特定の体質や病歴を持つ場合、防風通聖散を服用することで体調を悪化させる可能性があります。

体質・既往症理由
腸閉塞の既往がある人便通を促進する作用が腸の状態を悪化させる可能性があるため
アレルギー体質の人成分に対する過敏反応で発疹やかゆみが起こる可能性があるため
体力が極端に低下している人強い作用が身体に負担をかけ、逆に体調不良を引き起こす可能性があるため

防風通聖散の主な副作用

防風通聖散の主な副作用は以下の通りです。

症状詳細
消化器系の症状胃の不快感
食欲不振
吐き気・嘔吐
腹痛
下痢
皮膚症状発疹
発赤
かゆみ
循環器系の症状動悸
むくみ
その他の症状めまい
発汗
頭痛
不眠

重大な副作用として、以下のものが報告されています。

  • 間質性肺炎
  • 偽アルドステロン症
  • ミオパチー
  • 肝機能障害
  • 腸間膜静脈硬化症

長期間(特に5年以上)服用すると、腸間膜静脈硬化症のリスクが高まります。

症状として腹痛、下痢、便秘、お腹の張りなどが現れることがあります。

参考:ツムラ防風通聖散エキス顆粒(医療用) | くすりのしおり

参考:漢方薬による腸間膜静脈硬化症|日本漢方生薬製剤協会

防風通聖散が合わない場合の主な症状

防風通聖散が体質に合わない場合、以下のような副作用が現れることがあります。

症状説明
胃痛や下痢消化器系への刺激が強すぎることで発生します。特に胃腸が弱い方は注意が必要です。
肌の発疹やかゆみアレルギー反応として発生する可能性があります。初めて服用する際には慎重に観察しましょう。
動悸や息苦しさ血流を促す成分が体質に合わない場合、心臓に負担をかけることがあります。
不眠やイライラ自律神経を刺激する可能性があり、一部の人には不安定な精神状態を引き起こす場合があります。

これらの症状は、防風通聖散の服用が体に合わないサインです。

症状が軽度であれば服用を中止し、経過を観察してください。

副作用が現れた場合の対処法

副作用が現れた際は、次の手順で対処してください。

  1. 服用を中止する
    症状が悪化しないよう、速やかに服用を中止する
  2. 水分を多く摂取
    薬の成分を排出するために、水を多く摂取する
  3. 医師に相談する
    症状が改善しない場合や重症化した場合は、すぐに医療機関を受診する
  4. 次回以降の使用を避ける
    同様の成分が含まれる漢方薬の使用を控え、代替品を検討する

副作用の対処には個人差があるため、必ず医療機関の指示に従うようにしましょう。

まとめ

防風通聖散は体質や目的に合った使い方をすることで効果が期待できる漢方薬ですが、全ての人に適しているわけではありません。

本記事で解説した特徴やリスクを参考に、自分の体質や健康状態に合うかどうか判断してください。

また、不安がある場合は、医師や薬剤師に相談して使用しましょう。

健康を守るためにも、正しい情報を基に慎重に選択することが大切です。