fbpx
排卵後のアフターピル(緊急避妊薬)は意味ない?効果的な服用タイミングも解説

2025.02.05

排卵後のアフターピル(緊急避妊薬)は意味ない?効果的な服用タイミングも解説

「排卵した後のセックスに、アフターピルの効果はあるの?」
「アフターピルを使うのにベストなタイミングはある?」

アフターピルは、主に排卵を遅らせたり抑えたりすることで避妊効果を発揮します。
そのため、「排卵後に使うのは意味がないのでは?」と疑問に思う方もいるでしょう。

この記事では、排卵後のアフターピルの有効性について解説します。
また、アフターピルの効果的な服用方法についても詳しく説明するので、妊娠をしっかり回避したい方は参考にしてください。

排卵後にアフターピル(緊急避妊薬)を服用しても効果を期待できる?

結論からいうと、アフターピルの避妊効果は、排卵後に服用しても期待できます。
アフターピルの主な作用は排卵を遅らせることですが、着床を妨げる効果もあるためです(参考1)。

最新のアフターピルであるエラ(エラワン、ウリプリスタル酢酸塩)は、排卵を抑えるため、より高い効果が期待できます。

生理周期を管理している方は、おおよその排卵日を把握しているかもしれませんが、排卵後でも避妊に失敗した場合はアフターピルを服用することが推奨されます。

アフターピル(緊急避妊薬)の避妊率

アフターピルの避妊率は、おおよそ8割といわれています(参考1)。
飲んだからといって、必ずしも妊娠が回避できるわけではないということは知っておきましょう。

現在、主なアフターピルには「レボノルゲストレル(ノルレボ)」と「エラ(エラワン、ウリプリスタル酢酸塩)」があります。それぞれの避妊率を紹介します。

レボノルゲストレルの妊娠阻止率は以下の通りです(参考1)。

レボノルゲストレルの妊娠阻止率

  • 24時間以内の服用:95%
  • 48時間以内の服用:85%
  • 72時間以内の服用:58%

エラの妊娠阻止率

エラ(エラワン)は、72時間以内の服用で妊娠率1.8%と高い避妊効果を示しています(参考3)。

アフターピルの避妊率についてさらに詳しく知りたい方は、「アフターピルの避妊率」でも詳しく解説しておりますのでご覧ください。

アフターピル(緊急避妊薬)の効果的な服用タイミング

アフターピルの服用タイミングは、避妊成功の鍵を握ります。

アフターピルの服用期限

  • レボノルゲストレル(ノルレボ):性行為後72時間以内
  • エラ(エラワン):性行為後120時間以内

アフターピルの種類によって、服用期限が異なります。性行為後、できるだけ早く服用することが重要です。

嘔吐してしまった場合の対処法

  • レボノルゲストレル:服用後2時間以内に嘔吐した場合は、もう1錠服用する
  • エラ:服用後3時間以内に嘔吐した場合は、もう1錠服用する

それ以降の嘔吐であれば、薬剤は吸収されているため追加服用の必要はありません。

アフターピル(緊急避妊薬)服用後の注意点

アフターピルを服用する上で、以下の3つに注意しましょう。

  • 服用後の性行為には効果がない
  • 性感染症の予防にはならない
  • 避妊成功を確認する

避妊成功を確認する方法

  • 生理の確認:服用後に通常通り生理が来れば避妊成功
  • 妊娠検査薬を使用:服用後3週間経過しても生理がこない場合、妊娠検査薬で確認

アフターピル服用後、生理が遅れることもありますが、3週間経っても生理が来ない場合は産婦人科を受診しましょう。

アフターピルの注意点についてさらに詳しく知りたい方は、「アフターピルの副作用」でも詳しく解説しているのでご参考ください。

まとめ

アフターピルの避妊効果は8割以上であり、排卵のタイミングにかかわらず、正しく服用すれば効果を期待できます。

  • 決められた用法・用量を守ること
  • できるだけ早く服用すること

排卵後に避妊に失敗したからといって「使わない」という選択は、妊娠のリスクを高めます。
迷わず、できるだけ早く産婦人科を受診しましょう。

【参考文献】